Salut
サトコ同様に私もイスラム教はなじみがなく、
テレビで報道されているくらいなので、
サトコ目線で異文化を知っていくのが楽しい。
このお話はフィクションなのですが、
なんとも日本人あるあるな場面というか、
海外から見るといかに役割にはめ込まれて
育っているかがわかる。
例えばこんなエピソード・・・。
二人で服を買いに行くのですが、サトコは
可愛らしい服が好きなのに、
「自分には似合わないから買わない」と言い、
それを見たナダが
「人の目を気にするなんて不自由だね。
（ニカブの下は自由なので）
私は自分が好きな服をかう。」
どちらが不自由なのか
そもそも何をもって不自由と思うのか
考えさせられます。
楽しいことばかりではなく、
つらい現実も描かれています。
イスラム教徒の文化を知る入門編に
いいかもしれません。
舞台はアメリカなので
アメリカの文化を知ることもできます。
バス停に立っているのに
「バスが停まってくれないのは
アジア人だからか？」
と悩むサトコに
なんてことはなく、
「手を上げないと停まらない」
と言う習慣を知ります。
そんなオドオドしていたサトコも
異文化にふれ、次第にたくましく
成長していく姿も楽しみです。
全4巻か。その割に内容濃かったなあ。
またサトコとナダに会いたいな。
お読みいただきありがとうございました。
Au revoir（またね！）
