Salut 89歳の父は大病を患うこともなく、
定期的に血圧を診てもらうために内科に通院。
足腰は弱ってきているものの、身の回りの事は自分でこなす。
好奇心が強く、新しいものに興味があるせいか頭の方はしっかりしている
。主張も激しく、三女の私も譲らないので”
お互いが何を言っているのか、さっぱりわからない”ということを
理解している親子だ。(そんな事はどうでもいい。)
★★★
昨年の2020年6月初旬。
真夏かと思う暑い日、父と母、私で昼頃まで
父の趣味の園芸の買い物にでかけていた。
その夕方、父が嘔吐、38度の高熱。
実家の近所に住む長女とすぐさまかかりつけの病院に受診。
咄嗟にコロナウィルスを疑ったが、診断は”風邪”。
一同胸をなでおろす。
しかし、この原因不明の風邪が長期間父を苦しめることになる。
解熱剤の効果で、しばらくは熱が下がるのだか、また38度台に上がる。
そのうち顎が痛くて口が開かなくなった。
実家の近くの両親のかかりつけの歯科医へ。
子どもの頃は私も通っていたので数年ぶりに会う先生に
懐かしさを覚えながらも、しっかりと父を診てもらう。
ケアしてもらい口は開くようになった。
診断結果、どうやら歯の根元が化膿いる可能性が。
総合病院の口腔外科を紹介してもらった。
レントゲンの結果、やはり根元が化膿していたので抜歯してもらい、
さらに蓄膿になっているので、薬を服用し定期的に通院した。
抜歯したどす黒い根元の歯を持ち帰り、長いこと見つめる父。
それにしてもぎょっとする程大きな歯だ。
一本失ったけど早く元気になって前みたいに、
もりもりと食事をしてほしいものだ。
そんな姿に長年安心していたのだなあ。
その後も歯科関係は何故か私が担当になり一か月以上責任をもって付き添った。
★★★
しかし、その後も熱は上がったり下がったりを繰り返す。
長い梅雨が明けないまま、もう7月後半になろとしていた。
父と炎症(2)へつづく↓
Au revoir